デッドロック心理学。

心理学、臨床心理学についてのモゾモゾした雰囲気。

境界性パーソナリティ障害についての対応。

境界性パーソナリティ障害の特徴として、感情の起伏が激しく、しかもそれが一瞬の内に生じるという点を挙げることができます。

中でも最もよく見られるのが、「理想化と脱価値化(こき下ろし)」であることは、以前の記事でも触れました。

ある人への評価が、なんらかのほんの小さい切っ掛けにより、急激かつ一瞬で天から地へと、またはその逆へと変化する、というものです。

 

そもそも境界性パーソナリティ障害の人は、他者にほんの小さな悪い部分を見出すと、それをその他者の全体に押し広げて見てしまいます。その逆もそうです。

 

また、その「他者の悪い部分」というのも、「客観的」に悪いというものではなく、「その人にとって」都合の悪い部分・気に入らない部分という意味になります。

 

更に、上記に関連して、衝動性の高さもその特徴として挙げられます。

それが自傷他害の事態にまで発展することもしばしばです。

 

上記のような特徴を有するので、境界性パーソナリティ障害の人は、自己を持て余してしまうことが多くなります。

また、周りにいる人たちも、どのように接していいのか分からなくなってしまいます。

 

この点、まず当事者に関して言うと、自己の性格特徴にしっかりと向き合い、セルフモニタリングしていくことが必要です。

その中で問題になる行動や思考を、少しでも社会適応できるようなレベルにまで抑えるように、認知行動療法を行ってみるのは有効だと思います。

自分でできるワークブックのような書籍はたくさん出ていますので、それらを利用して、知らず知らずの間に行っている自己の行動や思考を意識化することが大切です。

 

まずは気付くこと。

ここから始まります。

 

周りの人は、過度に反応せず、淡々と接するようにすることが必要です。

周りの人を巻き込むのが境界性パーソナリティ障害の特徴ですので、巻き込まれないようにしっかりと意識してください。

 

往々にあるのが「自殺する!」と言い出すようなケースです。

この場合はまず話を傾聴すること。

否定したり肯定したりするのではなく、ただひたすら話を傾聴することが重要です。

ただし、その際も、決して巻き込まれてしまわないように注意してください。

 

念頭に置いておくべきこととして、「たとえ本当に自殺したとしても、それはあくまでも本人の責任の上での選択ですので、周りの人の責任ではない」ということです。

たとえどんな事態になったとしても、最終的には本人の責任ですので、罪悪感を抱く必要はありませんし、自分を責める必要もありません。

 

境界性パーソナリティ障害の人は、自己に対する愛情や好意を確認するために、他者に「自殺」の話をしたり、自傷行為を行ったりすることが多いのです。

ですので、例えば電話で話しているような場合、「どこまで付き合ったらいいんだろう」と悩んでしまいかねません。

このような時は、例えば、「22時になったから今日はお終いね」などと言って、しっかりと自己と他者の境界を理解させるようにしてください。

境界性パーソナリティ障害の人は、周りの人を「手段」のように扱うことがままありますので、そこに巻き込まれないようにしてください。

 

なかなかに難しいことなのかもしれませんが、境界性パーソナリティ障害の人に社会適応してもらうためにも、その区別は大切です。

 

 

ということで、今回はこの辺で。

また少しずつ書いていきますので、その際はどうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

それでは!